刑事訴訟法の論点―実務への理論からのアプローチ
タイトル:刑事訴訟法の論点―実務への理論からのアプローチ
発刊日:2025年9月10日 第1版第1刷発行
司法改革後、2004年、2016年、2023年、2025年と相次ぐ法改正により、刑事訴訟法の理論と運用は大きく変化してきた。(主な改正は裁判員制度、公判前整理手続、被疑者国選弁護制度の拡充、協議・合議制度、刑事免責制度や公判期日等への出頭及び裁判の執行を確保するための規定の整備、刑事手続きのデジタル化など多岐にわたるが、)これら改正により刑訴法実務も大きな転換点を迎えてきた。加えて捜査、取調べにおける「人質司法」問題、再審法改正も今後の刑訴法改正の論点となるであろう。本書は、研究者としての実績と実務経験の蓄積を踏まえた著者が、現在の実務上の課題を整理し、理論的視点からその課題を考察し、実務上、有益な提言を行っている。法改正に伴って的確な対応が求められる実務家に多くの示唆を与えてくれる一冊である。