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判例時報 No.2275*
             平成28年1月11日 号 定価:845円 (本体価格:768円+10%税)

◎新連載
法曹実務にとっての近代立憲主義
 ──巻頭言──……君塚正臣
 ──第一回 表現の自由①──……毛利 透

現代型取引をめぐる裁判例(387)……升田 純

在外研究だより(2)
 ──ベルギー──……弥永真生

■判決録
<行政> 1件
<民事> 7件
<知的財産権> 1件
<商事> 1件
<刑事> 2件


◆記 事◆

法曹実務にとっての近代立憲主義

──巻頭言──……君塚正臣

──第一回 表現の自由① 初回は大きな話から──……毛利 透

現代型取引をめぐる裁判例(387)……升田 純

在外研究だより(2) ──ベルギー──……弥永真生

◆判決録細目◆

 行 政

○一 京都府風俗営業法施行条例所定の第三種地域において、保護対象施設の敷地から七〇mの範囲に含まれない場所において、風俗案内所を営む法的地位を有することの確認を求める訴え及びその風俗案内所内で接待飲食等営業の従事者を表示する法的地位を有することの確認を求める訴えの適否(積極)
二 京都府風俗案内所規制条例三条一項、一六条一項一号は憲法二二条一項に違反しないとされた事例

(大阪高判平27・2・20)

 民 事

○ 被相続人の祭祀財産(仏壇・墳墓)の承継者及び被相続人の遺骨の帰属先について、二女とする原審の判断を長女に変更した事例

(名古屋高決平26・6・26)

○ 破産会社のメインバンクの弁済について、故意否認が認められた事例

(高松高判平26・5・23)

▽ 株式譲渡を内容とする事業譲渡契約における表明保証条項について、譲渡人の同条項違反が肯定され、同条項に基づく補償額が算定された事例

(東京地判平27・6・22)

▽ 賃貸管理等を行う不動産業者の従業員が在職中競業会社を設立し、従来の顧客を奪ったことにつき不法行為が肯定され、管理委託費用相当額の逸失利益の損害が認められた事例

(東京地判平27・3・30)

▽ 元プロ野球選手に関する週刊誌の記事について名誉毀損、プライバシー権侵害の不法行為の成立が認められた事例

(東京地判平27・6・24)

▽一 集合債権譲渡担保契約が破産法一六二条一項一号の否認の対象にならないとされた事例
二 集合債権譲渡担保契約締結後に発生した将来債権に付された債権譲渡禁止特約には民法四六六条二項但書は適用されず、譲渡禁止特約に反してなされた債権譲渡について譲渡人の破産管財人には無効を主張する独自の利益はないとされた事例

(東京地判平27・4・28)

▽ 生前や死後の縁故の程度に応じて、被相続人の相続財産総額一億四〇〇〇万円の預金のうち、被相続人の義理の姪に五〇〇万円、義理の従妹に二五〇〇万円をそれぞれ分与した事例

(東京家審平24・4・20)

 知的財産権

○一 商標の類否判断につき、非類似の主張が訴訟上の信義則に反し、許されないものとされた事例
二 商標の類似を認めた事例
三 不正競争防止法二条一項一号所定の不正競争行為を認めた事例

(知的財産高判平26・12・17)

 商 事

▽ 四半期報告書に虚偽記載がされている上場株式を取引所市場で取得した投資者が、当該虚偽記載がなければこれを取得しなかったとはいえない場合において、当該虚偽記載と相当因果関係のある損害として、金融商品取引法二一条の二第二項の規定により損害額を算定した事例

(東京地判平27・3・19)

 刑 事

◎ 刑訴法二七八条の二第三項に規定する過料の制裁と憲法三一条、三七条三項

(最三決平27・5・18)

○ 窃盗、道路交通法違反、ぐ犯保護事件により少年を中等少年院に送致する旨の決定に対し、一部のぐ犯事実に関する事実誤認及び処分不当を理由に申し立てられた抗告を棄却した上で、一般短期処遇相当の処遇意見を付した事例

(東京高決平27・1・13)

※訂正箇所

●本誌19頁・参照条文
 誤 …憲法二一条
 正 …憲法二二条

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