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判例時報 No.2266*
             平成27年11月11日 号 定価:845円 (本体価格:768円+10%税)

■判決録
<行政> 1件
<民事> 7件
<知的財産権> 1件
<商事> 1件
<刑事> 1件


◆記 事◆

特集 死刑制度を考える【下】
 ―死刑問題シンポジウム 長崎―
 自由刑と死刑――死刑制度肯定の立場から……森 炎
 大阪弁護士会における死刑制度に関する活動について……松葉知幸
現代型取引をめぐる裁判例 (381)……升田 純

◆判決録細目◆

行 政

○同僚職員に対するセクシャルハラスメントなどを理由とする、地方公務員法二九条一項等による懲戒免職処分および退職手当支給制限処分に裁量権の逸脱は認められないとされた事例

(福岡高宮崎支判平26・12・24)

民 事

◎異議をとどめないで指名債権譲渡の承諾をした債務者が,譲渡人に対抗することができた事由をもって譲受人に対抗することができる場合

(最二判平27・6・1)

○暴言と対物暴力を主とするDV高葛藤事案で、監護親がPTSDで通院を要し子らが心因反応を発症している場合に、面会交流への協力で監護親の負担を増大させることが子らへ悪影響を及ぼすことを考慮して、直接交流を認めず、限定的な間接交流に止めた事例

(東京高決平27・6・12)

○建物建築工事の請負契約において,施工された工事には約定と異なる部分があるものの,瑕疵があるとはいえないとして,建築業者の瑕疵担保責任等が認められなかった事例

(名古屋高金沢支判平27・5・13)

▽システム開発を目的とする複数の契約に関し,最後に締結された契約に基づく開発が未完成であるとのベンダーの債務不履行を認め,解除に基づく原状回復として同契約に基づく既払金全額の返還を命じた事例

(東京地判平26・12・24)

▽大学財務ランキングを掲載した週刊誌の記事による大学に対する名誉毀損が認められた事例

(東京地判平27・4・20)

▽借受人の名義を借りてされた融資契約が名義貸しによって無効とされた事例

(横浜地川崎支判平26・11・26)

▽被相続人と申立人とは長年同居して生活を共にし、被相続人が主宰する法事等を申立人が補助していたことなどから、被相続人は申立人を祭祀承継者と考えていたと推測されること、一方、相手方が被相続人の死亡を親族に伝えていなかったことなどは、祭祀承継者として相応しくない行為であったと認められることなどの事情を考慮して、申立人を祭祀承継者に指定した事例

(さいたま家審平26・6・30)

知的財産権

▽亀甲墓の屋根に係る登録意匠について、公知意匠を参酌してその要部を認定し、これが共通しないことを基礎として、対比する意匠とは類似しないとされた事例

(大阪地判平25・8・22)

商 事

▽大規模買付ルールを有する株式会社において特定の株主の提案に係る大規模買付行為に反対し、かつ、同株主に大規模買付行為の中止を要請することを承認する旨の株主総会の決議の無効確認の利益が否定された事例

(東京地判平26・11・20)

刑 事

▽一八歳の少年に対する逮捕監禁、犯罪による収益の移転防止に関する法律違反保護事件のうち、事実に争いのある逮捕監禁保護事件について検察官関与決定をし、同事件に係る事実を認定した事例

(東京家決平26・11・25)

※訂正箇所

●本誌9頁・2段・5行目
 誤 …大学院法務研究家教授
 正 …大学院法務研究科教授

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