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判例時報 No.2249
             平成27年4月21日 号 定価:845円 (本体価格:768円+10%税)

■判決録
<行政> 1件
<民事> 7件
<知的財産権> 1件
<労働> 1件
<刑事> 1件


◆記 事◆

不作為による関与……小林憲太郎
現代型取引をめぐる裁判例 (370)……升田 純

◆判決録細目◆

行 政

▽地方公共団体が一般競争入札により発注する工事につき、地方自治法施行令一六七条の五の二に基づき入札参加資格の制限がなされたところ、当該制限が違法であるとされた事例

(水戸地判平26・7・10)

民 事

◎共同相続人のうち自己の相続分の全部を譲渡した者と遺産確認の訴えの当事者適格

(最二判平26・2・14)

○個人タクシー事業者の駅前タクシー待機場所において、他の事業者がタクシーの前に立ちはだかったり、座り込ませるなどして利用者をタクシーに乗せて発進することを妨害することは、独禁法一九条に違反するとして、その妨害の差止請求が認容された事例

(大阪高判平26・10・31)

○旧民法の公益社団法人において、脱退構成員の出資払戻請求権を認める定款の規定を削除する旨の定款の変更が有効であるとし、脱退構成員の出資払戻請求を拒絶したことは不法行為にはならないとされた事例

(高松高判平25・8・23)

▽飲食店の店長が上司のパワハラ等によりうつ病に罹患し、自殺した場合について、上司の不法行為責任、会社の債務不履行責任・使用者責任、代表取締役の任務懈怠の責任が肯定された事例

(東京地判平26・11・4)

▽隣人間のトラブルの際の暴行につき正当防衛が認められた事例

(東京地判平26・12・2)

▽地上一二階建て鉄筋コンクリート造マンション建築のための敷地掘削工事に伴い、隣接する木造建物に生じた不同沈下・変形につき、工事の請負人及び注文主に、寄与率二割の限度で共同不法行為責任が認められた事例

(京都地判平26・9・17)

▽銀行員が長時間労働によりうつ病に罹患し、銀行の社屋より投身自殺した事故につき、銀行に安全配慮義務違反があるとして銀行の損害賠償責任が認められた事例

(熊本地判平26・10・17)

知的財産権

▽一 製品写真の著作物性が認められた事例
二 メタタグ及びタイトルタグの記載が商標権侵害及び不正競争に該当するとされた事例
三 商標法三八条二項、不正競争防止法五条二項にいう損害の額が認められなかった事例

(東京地判平27・1・29)

労 働

▽一年の任期付きで任用された都立高校教員の再任用選考の不合格が国家賠償法上違法とされた事例

(東京地判平26・3・6)

刑 事

▽保護観察中の一九歳の少年に対する施設送致申請事件について、少年を中等少年院に送致した事例

(広島家決平26・9・9)

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