判例時報 No.2230
平成26年10月11日 号 定価:845円
(本体価格:768円+10%税)
■判決録
<行政> 2件
<民事> 8件
<知的財産権> 2件
<商事> 1件
<刑事> 1件
■判決録
<行政> 2件
<民事> 8件
<知的財産権> 2件
<商事> 1件
<刑事> 1件
◆記 事◆
◆判決録細目◆
▽一 アンゴラ国籍を有する外国人に対して法務大臣がした難民の認定をしない処分の取消請求が認容された事例
二 難民であることを考慮せずにされた在留特別許可をしない旨の処分及び退去強制令書発付処分が無効であるとされた事例
◎再生債務者と別除権者との間で締結された別除権の行使等に関する協定における同協定の解除条件に関する合意が、再生債務者がその再生計画の履行完了前に再生手続廃止の決定を経ずに破産手続開始の決定を受けた時から同協定が効力を失う旨の内容をも含むものとされた事例
(最一判平26・6・5)
○ビル内の飲食店で飲食した者がビル内の下りエスカレーターの手すりに接触し、乗り上げ、転落して死亡した事故について、ビルの共有者・管理者の土地工作物責任、エスカレーターの製造業者の製造物責任を否定した原判決に対する控訴が棄却された事例
〇学習塾に在職する講師らが学習塾の新設を準備し塾生に対して新設する学習塾に入塾するよう勧誘したことが共同不法行為にあたるとされた事例
▽自己破産の申立てを受任した弁護士が債務者の財産散逸防止義務に違反したとして破産管財人に対し損害賠償責任を負うとされた事例
▽化粧品の表示上の欠陥を否定し、製造業者等の製造物責任が否定され、販売業者の債務不履行責任が否定された事例
▽慢性腎不全により入院治療を受けていた高齢の患者が、深夜病院のベッドの脇に倒れており、脳出血を発症して死亡した場合につき、患者の遺族らが病院の医師らに転落・転倒防止義務違反があるとして病院に対して求めた損害賠償が棄却された事例
▽手術中に体内に医療用縫合針が遺残され残存し続けていることについて慰謝料七〇〇万円その他の損害が肯定された事例
▽市が国の交付金を得て実施した光ファイバーケーブル敷設事業において、業務委託契約を解除された会社が市に対して損害賠償を求めた事案につき、解除条件を満たしたため解除されたとして請求が棄却された事例
○独立特許要件違反を理由として補正却下をして進歩性を否定した審決について、審判における手続違背はなく進歩性の判断にも誤りがないとされた事例――フィッシング詐欺防止システム事件判決
○発明の名称を「経路広告枠設定装置、経路広告枠設定方法及び経路広告枠設定プログラム」とする発明につき、容易想到であるとして拒絶査定不服審判請求を不成立とした審決がなされたところ、この審決が取り消された事例
(知的財産高判平25・12・25)
○有価証券報告書に虚偽記載があることが発覚し、保有株式を売却した機関投資家から虚偽記載をした会社及び同社の元代表取締役等に対する損害賠償請求について、虚偽記載と相当因果関係のある虚偽記載公表までの損害は、株価下落分の一五パーセントであるとされた事例――西武鉄道株式・機関投資家事件差戻控訴審判決
◎一 再審請求事件の特別抗告審において有罪の言渡しを受けた者の兄である申立人の死亡により再審請求事件の手続の終了宣言がされた事例(①事件)
二 有罪の言渡しを受けた者の養子である申立人の死亡を理由とする旧刑訴法による再審請求事件の手続終了宣言に対する特別抗告が棄却された事例(②事件)