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判例時報 No.2015
             平成20年11月11日 号 定価:円 (本体価格:円+10%税)

◆記事◆ 佐伯博士の刑法思想と「日本法理」(中)……中山研一   現代型取引をめぐる裁判例(218)……升田純   ◆判決録◆ 行政 ▽東京都震災対策条例により避難場所に指定された土地を避難場所として […]


◆記事◆

佐伯博士の刑法思想と「日本法理」(中)……中山研一

現代型取引をめぐる裁判例(218)……升田純

◆判決録◆

行政

▽東京都震災対策条例により避難場所に指定された土地を避難場所として利用することが予定されている地域に居住する住民が同土地を施行地区とする土地区画整理事業の施行認可の取消訴訟の原告適格を有するとされた事例

(東京地判平20・5・29)

民事

○学校法人の理事会においてされた理事選任の決議、理事及び理事長の退任について、錯誤に基づく無効を認め、右理事選任の決議、理事長選任の決議の無効確認、現在理事とされた者が同学校法人の理事でないことの確認が認容された事例

(東京高平20・5・22)

〇共同相続人間において相続財産である可分債権につき遺産分割の対象でないことの確認を

求める訴えの適否

(高松高判平18・6・16)

▽商品先物取引を受託した会社の担当者の不法行為責任及び同社の使用者責任の一つとしていわゆる「差玉向かい」を行うことそれ自体が委託者に対する関係で違法性を有する旨の主張が委託者からされている場合において、同主張を排斥するなどして、委託者の損賠賠償請求が棄却された事例

(東京地判平20・2・25)

▽都市型立体遊園複合施設フェスティバルゲート内の飲食店舗内賃貸区画を賃借した飲食店経営者が、賃貸人で本施設を運営管理していた金融機関に対し、説明、告知義務違反、背信的運用により損害を被ったとして求めた損害賠償請求が認容された事例

(大阪地判平20・3・18)

▽更新料支払の約定が消費者契約法一〇条に違反することなどを理由として提起された支払済みの更新料の返還請求訴訟につき、当該約定が消費者契約法一〇条により無効であるということはできないなどとして、請求が棄却された事例

(京都地判平20・1・30)

▽髄膜腫摘出手術の際、医師が内頚動脈付近まで腫瘍を掃出しようとしたため、内預動脈の内側部から出血し、患者に重篤な後遺障害が残った場合、同医師に過失があるとして、病院側の損害賠償責任が認められた事例

(神戸地判19・8・31)

▽カプセル入り玩具のカプセルを二歳児が誤飲し窒息状態となり重大な後遺症が生じたとして、被害児及びその両親が製造会社に対して求めた製造物責任が認容された事例

(鹿児島地判平20・5・20)

知的財産権

○特許権侵害を理由として差止め等を求める特許権仮処分命令申立事件において特許法一〇五条の四第一項の定める秘密保持命令を発令することの可否

(知的財産高決平20・7・7)

商事

▽倒産前に商品を納入し損害を被った会社による、倒産会社の販売担当員に対する不法行為に基づく損害賠償請求、倒産会社の代表取締役及び取締役に対する旧商法二六六条ノ三に基づく損害賠償請求がいずれも棄却された事例

(大阪地判平20・1・21)

労働

○炭鉱で働きじん肺に篠患した者及びその遺族が、企業に対して求めた損害賠償請求が認容された事例

(福岡高判平20・3・17)

刑事

▽一 飲酒運転への車両等提供罪と同乗罪の罪数関係について併合罪であるとされた事例

二 飲酒運転への車両等提供罪と同乗罪の被告人に対し執行猶予付きの懲役刑が言い渡された事例

(東京地判平20・7・16)

◆最高裁判例要旨 (平成二〇年七・八月分)

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