判例時報 No.1977
平成19年10月21日 号 定価:円
(本体価格:円+10%税)
基調講演・ADRの活性化と公害紛争処理制度……竹下守夫 パネルディスカッション・公害紛争処理制度の活性化について ……〔パネリスト〕(座長)加藤和夫、竹下守夫、村田敏行、柳辰哉、磯部力 裁判する心(司法改革の流れ […]
基調講演・ADRの活性化と公害紛争処理制度……竹下守夫 パネルディスカッション・公害紛争処理制度の活性化について ……〔パネリスト〕(座長)加藤和夫、竹下守夫、村田敏行、柳辰哉、磯部力 裁判する心(司法改革の流れ […]
基調講演・ADRの活性化と公害紛争処理制度……竹下守夫
パネルディスカッション・公害紛争処理制度の活性化について
……〔パネリスト〕(座長)加藤和夫、竹下守夫、村田敏行、柳辰哉、磯部力
裁判する心(司法改革の流れの中で)――第二〇回全国裁判官懇話会報告Ⅱ
戦後補償の民法的諸問題(下)――補償理論及び掘り起こし・被害者の視点からの再検討……吉田邦彦
現代型取引をめぐる裁判例(193)……升田純
海外刑法だより(269)
グアンタナモ――法なき被収容者……森下忠
判例特報
一 衆議院議員選挙区画定審議会設置法三条のいわゆる一人別枠方式を含む衆議院小選挙区選出議員の選挙区割りの基準を定める規定及び公職選挙法一三条一項、別表第一の上記区割りを定める規定の合憲性
二衆議院小選挙区選出議員の選挙において候
補者届出政党に選挙運動を認める公職選挙法の規定の合憲性(最大判平19・6・13)
◆判決録◆
◎カードの利用による継続的な金銭の貸付けを予定した基本契約が同契約に基づ–借入金債務につき利息制限法所定の制限を超える利息の弁済により過払金が発生した場合には弁済当時他の借入金債務が存在しなければこれをその後に発生する新たな借入金債務に充当する旨の合意を含むものと解された事例(最一判平19・6・7)
○住居侵入及び窃盗の公訴事実で起訴され無罪判決が確定したとして、検察官の公訴提起を違法とする国家賠償請求が認容された事例(名古屋高判平19・6・27)
▽業務用脱毛機の売買契約の買主の意思表示に脱毛機の性能に関する要素の錯誤があるとされた事例(名古屋地判平18・6・30)
▽県議会議員の選挙運動員が選挙違反について取調べを受けた際に、警察官より任意取調べを無視して自白を強要するため親族の名前等を書いた書面を無理に踏まされる等の常軌を逸した強制を受けたとして求めた県に対する国家賠償請求が認容された事例
(鹿児島地判平19・1・18)
▽トラックの運転手が運転中に交通事故により死亡した場合において、当該事故の原因が度重なる超過勤務による緊張低下状態によるものであるとして、使用者に対する安全配慮義務違反による損害賠償請求が認容された事例(東京地判平18・4・26)
▽飼犬を連れて散歩中に他の犬同士の喧嘩を止めようとしてその犬に咬まれた事故について、被害者の加害犬の飼主に対する動物占有者責任に基づく損害賠償請求が認められたが、その喧嘩の原因は被害者が飼犬のリードを放していたことにあるとして、過失相殺が認められた事例
(東京地判平18・11・27)
▽飲酒運転により事故を発生させた運転者と飲酒を共にした同乗者二名について共同不法行為責任が認められた事例
(山形地米沢支判平18・11・24)
○妻が夫を撮影したスナップ写真を書籍に掲載した行為について著作権侵害が認められた事例(知的財産高判平19・5・31)
◎一 検察官の出席がないまま判決を宣告した後退廷した被告人を呼び戻して検察官出席の上再度行った判決の宣告が法的な効果を有しないとされた事例
二 検察官の出席がないまま行われた第一審の判決宣告手続の違法と判決に対する影響の有無(最二決平19・6・19)
◆最高裁判例要旨(平成一九年五・六月分)