判例時報 No.0440
昭和41年4月21日 号 定価:円
(本体価格:円+10%税)
◆判例特報◆ ①航空会社の乗務員の抜打的な指名ストと争議権乱用の有無日航乗務員スト地位保全仮処分事件決定(東京地決昭41・2・26) ②証拠書類の朗読と直接口頭主義(東京高決昭40・11・2) ③一、拘禁中の刑事被告人の […]
◆判例特報◆ ①航空会社の乗務員の抜打的な指名ストと争議権乱用の有無日航乗務員スト地位保全仮処分事件決定(東京地決昭41・2・26) ②証拠書類の朗読と直接口頭主義(東京高決昭40・11・2) ③一、拘禁中の刑事被告人の […]
◆判例特報◆
①航空会社の乗務員の抜打的な指名ストと争議権乱用の有無日航乗務員スト地位保全仮処分事件決定(東京地決昭41・2・26)
②証拠書類の朗読と直接口頭主義(東京高決昭40・11・2)
③一、拘禁中の刑事被告人の通信の自由
二、公務員職権濫用罪の主観的要件(東京地決昭41・3・ 16)
◆判決録◆
▽一、いわゆる妨訴抗弁として提出された和解成立の主張に対する再抗弁と民訴法一三九条の適用
二、被免職者が免職処分の効力を争う意思を放棄したものと認められた事例(大阪地判昭40・12・27)
◎登記権利者の関与なくしてなされた不動産所有権取得登記の効力(最一判昭41・1・13)
◎民法五五七条一項による履行の着手と履行期の約定(最二判昭41・1・21)
◎無断転貸を背信行為と認めるに足りないとする特段の事情の存否に関する主張・立証責任(最一判昭41・1・ 27)
◎一、祖父母の実子として虚偽の出生届をされた私生子の慰籍料請求権が認められなかった事例
二、農地の買受代金の支払済に乗じて事実上買主と同様の利益を得た第三者に対し本来の買主からの不当利得返還請求が認められた事例(最二判昭40・12・17)
◎訴の交換的変更に異議なく応訴した場合と旧訴の取下についての同意(最二判昭41・1・21)
○仮処分申請却下決定に対する不服中立は通常の抗告によるべきである(東京高決昭40・12・23)
〇一、粘着性を有するセロフアン製テープは、旧商標法施行規則一五条商品類別五〇類に属し、七〇類には属しない
二、登録断標 「セキスイセロテープ」は、商標「ニチバンセロープープ」に類似しない(大阪高判昭40・9・29)
▽分譲住宅の売買に民法五六五条が適用されなかった事例(東京地判昭40・10・30)
▽建物賃貸借の更新拒絶に正当の事由があるとされた事例(東京地判昭40・6・29)
▽一、賃借人の数個の延滞賃料債務についての弁済充当債務指定権
二、賃料と賃料に対する遅延損害金とを支払うべき場合賃料額だけを弁済供託したときの弁済の充当(京都地判昭40・11・25)
◎名板貸人を営業主と誤認するについて重大な過失があった相手方に対する商法二三条所定の名板貸人の責任の有無(最一判昭41・1・27)
▽倉庫寄託約款の効力および同約款四四条の解釈(東京地判昭41・3・28)
〇死角を作らないように注意して運転する義務があるとされた事例(大阪高判昭40・12・3)
▽急発進させた自動車を急停車しボンネットの上に乗っていた者を転落させた事案につき未必の殺意を否定した事例(東京地判昭40・12・24)