判例時報 No.0120
昭和32年8月21日 号 定価:円
(本体価格:円+10%税)
一二〇号
判 例 特 報
①既判力の客観的範囲
一、前訴において訴訟物たる債権を連帯債務として主張しなかった場合その判決確定後の後訴において同一債権を連帯債務である旨主張することの許否
二、ある金額を訴訟物の全部として訴求し勝訴の確定判決をえた場合における残額請求の許否
(最二判昭32・6・7)
②一、外国人登録証明書呈示拒否罪と外国人登録不申請罪との関係
二、外国人登録証明書呈示拒否罪に予備的訴因として外国人登録不申請罪を追加することの適否
(東京高判昭32・6・29)
判 決 録
▽農地の長期間の賃貸借を一時賃貸借と認めた一事例
(千葉地判昭32・5・ 28)
〇賃貸借において賃借人の一方の予約の成立が認められた事例
(東京高判昭32・5・11)
〇民訴法六六五条二項違背の競売手統として競落を取り消した事例
(札幌高決昭32・4・26)
〇執行吏の誤送達が有効な場合
(札幌高判昭31・12・14)
〇民訴法六五九条一項の期間の起算日
(札幌高決昭31・12・5)
▽家屋の賃貸借における家団埋論の当否
(東京地判昭32・3・9)
▽地代支払の催告及び契約解除が信義則に反するとされた事例
(東京地判昭32・5・18)
▽保険会社の給与規程の解釈と過失相殺の類推
(東京地判32・3・22)
▽賃借権の譲渡若くは転貸に対する承諾の有無の判定基準
(東京地判昭32・ 2・ 28)
▽弁済期を一日経過したことを理由とする権利行使と権利濫用
(名古屋地判昭32・4・26)
〇海上保険契約の成立と保険料の支払との関係
(東京高判昭32・6・27)
▽共産党員であることを理由とする本採用の拒否は正当か
(東京地決昭32・7・20)
〇運転免許を受けた者が娯楽のために行う自動車運転と業務上の過失傷害
(大阪高判昭32・5・20)