判例時報 No.0098
昭和32年1月21日 号 定価:円
(本体価格:円+10%税)
判 例 特 報
①無断転貸による契約解除に関する権利濫用の判断が違法とされた事例
(最一判昭31・12・20)
②計画的に一夜にしてバラックを建てることによって土地が不法占有された場合に被害者はこれに対し正当防衛が許されるか
(大阪高判昭31・12・11)
③離婚による財産分与は詐害行為にならない
(東京地判昭31・10・11)
判 決 録
〇一、内務大臣が帰化申請の審査にあたり、国法上反逆罪をもって帰化を厳禁されている敵国人に対し、過誤によって帰化を許可した違法と帰化の効力
二、帰化によって従前の国籍を失うことと帰化申請行為の要素
(東京高判昭31・11・16)
〇不在者投票事由の証明疏明なく不在者投票をせしめた違法と選挙の効力
(仙台高判昭31・12・25)
◎いわゆる接収建物の賃借人たる国と民法七一七条の占有者
(最三判昭31・12・18)
〇証拠調未済の場合と民訴法二三八条の適用
(名古屋高判昭31・11・8)
▽既判力の客観的範囲
(東京地判昭31・11・30)
▽建物保護法による土地転借権の対抗要件
(東京地判昭31・10・12)
▽調停調書に表示されない合意の執行力
(大阪地判昭31・7・29)
▽一、借地上の建物の一部を営業用に使用した場合と地代統制令の除外
二、一定期問内の地代の確認と右地代支払請求訴訟の併合が許されるか
(大阪地判昭31・9・11)
〇前借金と詐欺罪の成否(福岡高判昭31・11・9)