判 例 特 報

輸血を行う医師の注意義務（東京高判昭31・9・17)

判 決 録

民 事

◎民法一一〇条の代理権ありと信ずべき正当の理由の有無（最三判昭31・9・18)

◎不動産の登記名義人及び同人から抵当権設定登記と所有権移転請求権保全の仮登記を得た者に対し、登記の抹消を求める訴は必要的共同訴訟か（最二判昭31・9・28)

▽債権額の四倍の価額を有する不動産の代物弁済と民法九〇条の適否（東京地判昭31・6・21)

▽いわゆる包括根抵当の効力（東京地判昭31・7・19)

▽賃借権復帰後における民法六一二条による解除と権利濫用の成否（東京地判昭31・6・25)

▽催告期間経過後四日目に提供された弁済と解除の成否（東京地判昭31・7・19)

○借地法一〇条による買取請求権を行使した場合と借家法一条の適用の有無（東京高判昭31・6・13)

商 事

▽本店の移転登記未了の会社が移転先を肩書地として手形を振出した場合における署名取締役の責任（東京地判昭31・8・30)

▽会社が本店所在地と異多肩書地を附して手形を振出した場合と手形法八条の適否（東京地判昭31・7・11)

労 働

▽学歴を低く詐称したことと懲戒解雇の事由（神戸地判昭31・7・30)

刑 事

▽自白の任意性を否定した一事例（岐阜地多治見支判昭31・7・23)