判例時報 No.2439 臨時増刊
2020年5月25日 号 定価:2200円
(本体価格:2000円+10%税)
■特集
ハンセン病家族訴訟熊本地裁判決
(熊本地判令1・6・28)
解説
判決全文
〈ハンセン病家族訴訟をめぐって〉
① ハンセン病国賠訴訟(熊本地判令1・6・28)について……内田博文
② ハンセン病家族訴訟判決(熊本地裁令和元年6月28日)
の意義と今後の課題……小林洋二
③ 裁かれた社会の偏見差別……糠塚康江
④ ハンセン病家族訴訟の検討……植木 淳
⑤ ハンセン病家族訴訟熊本地裁判決の概要と意義……西村淑子
特集
ハンセン病家族訴訟熊本地裁判決
(熊本地判令1・6・28)
1 厚生大臣及び厚生労働大臣がハンセン病隔離政策等の廃止等の相当な措置を採らなかったこと,法務大臣が人権啓発活動を実施するための相当な措置を採らなかったこと,文部大臣及び文部科学大臣が人権啓発教育等が実施されるための相当な措置を採らなかったこと,及び,国会がらい予防法を廃止しなかった立法不作為がハンセン病患者の家族との関係において国家賠償法1条1項上違法であり,過失があるとされた事例
2 ハンセン病患者の家族らによる包括一律請求を認め,損害につき,共通性を見いだせる限度で認めた事例
3 ハンセン病患者の家族の国家賠償請求権の消滅時効につき,ハンセン病患者の家族との関係でも違法であると判断するに足りる事実を認識した時点から進行するとされた事例
〈ハンセン病家族訴訟をめぐって〉
① ハンセン病国賠訴訟(熊本地判令1・6・28)について……内田博文
② ハンセン病家族訴訟判決(熊本地裁令和元年6月28日)の意義と今後の課題……小林洋二
③ 裁かれた社会の偏見差別……糠塚康江
④ ハンセン病家族訴訟の検討……植木 淳
⑤ ハンセン病家族訴訟熊本地裁判決の概要と意義……西村淑子