判例時報 No.2228
平成26年9月21日 号 定価:845円
(本体価格:768円+10%税)
■判決録
<行政> 1件
<民事> 7件
<知的財産権> 2件
<刑事> 1件
■判決録
<行政> 1件
<民事> 7件
<知的財産権> 2件
<刑事> 1件
◆記 事◆
◆判決録細目◆
▽一 国民年金法施行規則三一条二項四号の「障害の状態に関する医師又は歯科医師の診断書」の意義
二 二〇歳前に初診日のある精神遅滞により二〇歳に達した日において法定の障害等級に該当する程度の障害の状態にあることを理由とする障害基礎年金(国民年金法三〇条の四第一項)の裁定請求を黙示に却下した裁定処分が取り消された事例
◎更生債権に関する訴訟が更生手続開始前に係属し受継されることなく終了した場合における当該訴訟に係る訴訟費用請求権の更生債権該当性
○投資信託の管理運営等を業とするバミューダ法に基づく会社から、日本国内で受益権を販売するファンドに関わる創出業務などを委託された日本の金融商品コンサルタント業等の会社が提起した受託報酬支払請求の訴えにつき、日本の国際裁判管轄が肯定された事例
▽走行中の自動車がパンクし、しばらく走行を継続し、路肩に停車した際、火災が発生した事故について、タイヤがパンク等した後に走行を継続したこと等が事故原因であると認定し、自動車の欠陥が否定された事例
▽市民病院の医師が入院患者に対して呼吸管理のための気管内挿管を行わなかったため低酸素性虚血性脳症の後遺障害を生じたことにつき、医師に過失がないとして、入院患者の損害賠償請求が棄却された事例
▽泥酔者が警察官に保護される際にパトカー内及び警察署内の移動中に暴行を受けたとして求めた国賠請求の一部が認容された事例
▽大飯原発には地震で原子炉の冷却機能が失われ放射性物質が漏洩する具体的危険があるとして、住民らの求めた同原発の原子炉の運転差止めが認められた事例――大飯原発運転差止訴訟第一審判決
▽町の管理するスキー場で雪崩に巻き込まれたパトロール要員二名の死亡につき、町に設置及び管理の瑕疵があるとして、町に国家賠償法上の損害賠償責任が認められた事例
○スノーボード用ビンディングの発明において、引用発明が本件の原出願前に公然知られた発明であるとはいえないとされた事例
○確定した前訴(差止請求)と同一の当事者間における同前訴と同一特許に基づく本件の請求(損害賠償請求)においては、信義則上、前訴判決で判断された構成要件解釈と異なる主張をすることはできないとされた事例――ヌードマウス事件知的財産高裁判決
◎約款で暴力団員からの貯金の新規預入申込みを拒絶する旨定めている銀行の担当者に暴力団員であるのに暴力団員でないことを表明、確約して口座開設等を申し込み通帳等の交付を受けた行為が、詐欺罪に当たるとされた事例