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判例時報 No.2524・2525(秋季合併号)
             2022年9月11・21日 号 定価:1700円 (本体価格:1545円+10%税)

最高裁民事破棄判決等の実情
 ──令和3年度──……宮﨑朋紀・大竹敬人
 
講話 民事裁判実務の要諦(9)
 ──裁判官と代理人弁護士の方々へ……橋本英史
 
■書評
田中敦編『抗告・異議申立ての実務』
評者 遠藤賢治
 
■判例特報
東海第二原発運転差止請求事件第1審判決
(水戸地判令3・3・18)
 
■判決録
<民事> 1件
<刑事> 1件


◆記 事◆

最高裁民事破棄判決等の実情
 ──令和3年度──……宮﨑朋紀・大竹敬人

講話 民事裁判実務の要諦(9)
 ──裁判官と代理人弁護士の方々へ……橋本英史

◆書 評◆

田中敦編『抗告・異議申立ての実務』(新日本法規出版、2021)
評者……遠藤賢治

◆判例特報◆

▽原子力発電所の運転差止請求において、原子力災害対策指針に定める段階的避難等が実現可能な避難計画の策定及びこれを実行し得る体制が講じられていないため、人格権侵害の具体的危険があるとして、PAZ及びUPZ(前記発電所から概ね半径30㎞の範囲)内の住民に限り、差止めを認めた事例

──東海第二原発運転差止請求事件第1審判決
(水戸地判令3・3・18)

◆判決録細目◆

民 事

○公立高校に在籍していた生徒が、教員らから頭髪指導として受けた措置のうち、黒染め強要等について国家賠償法上の違法又は在学関係上の安全配慮義務違反があるとは認められないが、不登校となった後の生徒名簿からの削除等については教育環境配慮義務における裁量権の範囲を逸脱したものとして国家賠償法の違法に基づく損害賠償請求を認めた原審の判断を、控訴審が是認した事例

(大阪高判令3・10・28〈参考原審:大阪地判令3・2・16本誌2494号51頁〉)

刑 事

○警察官が職務質問の際に被告人運転車両から見つけたとするチャック付きビニール袋の束が警察官が仕込んだ虚偽の証拠であるか否かにつき、その疑いを拭い去ることはできないが疑いは濃厚でないところ、その程度にとどまる事情だけを根拠に薬物等の証拠能力を否定しても、将来における違法行為抑止の実効性を担保し得るかどうか疑問があるとして、違法収集証拠排除法則の適用を否定した事例

(東京高判令2・11・12)

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