判 例 特 報

芦別事件控訴審判決（札幌高判昭38・12・20）

判 決 録

行 政

〇不利益処分審査請求者の当該審査手統に関する調書の閲覧請求に対する人事委員会の却下処分は行政訴訟の対象たる行政庁の処分か（広島高岡山支判昭38・12・6)

民 事

◎金銭の占有と所有（最二判39・1・24)

◎既存債務弁済の目的でなされた売買が詐害行為にあたるとされた事例（最一判昭39・1・23)

◎不法行為により身体の傷害を受けた者の父母が自己の権利として慰籍料請求権を有するとされた事例（最二判昭39・1・24)

◎いわゆる縁故者として国有山林の払下を受けた者の認定に審理不尽理由不備の違法があるとされた事例（最一判昭39・1・23)

〇一時使用の目的が明らかとはいえないとされた事例（大阪高判38・11・19)

〇一、民事調停規則五条の「争点及び証拠の整理が完了した後」の趣旨

二、訴訟手続中止決定に対する抗告の許否

（大阪高決昭38・12・26)

〇建物買取請求権の消滅時効期間（札幌高判昭38・11・25)

〇単純な無因債務の承認を記載した公正証書の執行力（札幌高判昭38・12・9)

▽一、夜問道路中心線に沿って進行する自動車運転者の注意義務

二、得べかりし利益の喪失による損害を算定した事例

三、交通事故により死亡した被害者及びその父母の受くべき慰籍料額

（東京地判昭39・1・16)

▽通関手続未済の商品を目的とする売買契約と所有権の移転（横浜地判昭38・10・24)

商 事

〇適法な裏書により手形を譲り受けた後その裏書を抹消した場合の法律関係（大阪高判昭38・10・15)

刑 事

◎傷害致死の原因たる暴行にあたるとされた事例（最三決昭39・1・28)

◎公職選挙法二三五条二号の罪（虚偽事項の公表罪）における虚偽の事項とその証明（最二決昭38・12・18)