判 例 特 報

一、地方公務員法三七条、六一条四号の合憲性

二、共同して年次有給休暇を請求し組合大会に参加した行為と同法三七条一項前段の同盟罷業、同法六一条四号の「あおり」の意義

――都教組勤評反対闘争事件第一審判決（東京地判昭37・4・18)

判 決 録

行 政

▽司法警察権の行使による国家（県）賠償事件（秋田地判昭37・3・29）

民 事

〇地代家賃統制令の適用が認められなかった例（東京高判昭37・2・20)

〇納期と数量が重要である一時的流行品（フラフープ）の商人間の継続取引において、履行遅滞にある売主に重大な背信行為があるときは、買主は催告をしないで契約解除ができる（大阪高判昭37・6・11)

〇他人が借受金債務の支払確保のため振り出した約束手形に裏書をした者は単に手形上の債務だけを負担したものと解すべきである（大阪高判昭37・5・31)

〇一定額の債務を承認する旨の公正証書の執行カ（札幌高決昭37・4・3)

▽首都圏整備計画路線敷地の売買と瑕疵担保責任（東京地判昭37・4・17)

▽労働者に対する安全義務違反として受傷につき使用者の賠償責任を認めた事例（東京地判昭37・6・20)

▽仮執行宣言付家屋明渡の判決に基づく執行終了後賃借権確認の反訴を本案とする仮処分の許否（福岡地判昭37・4・4)

商 事

▽引受が偽造の場合にも表見責任が成立する（東京地判昭37・5・25)

刑 事

▽歩道上の駐車は駐車違反となるか（広島簡判昭37・6・13)