判例時報 No.0090
昭和31年11月1日 号 定価:円
(本体価格:円+10%税)
判 例 特 報
①強制執行を免れる目的でなされた不動産の仮装譲渡も不法性が微弱な 場合は不法原因給付にならない
(東京地判昭31・10・3)
②名板貸の終了と善意の第三者の保護
(東京地判昭31・8・3)
③刑法二二五条の「営利の目的」の意義
―正美ちゃん誘拐事件の控訴審判決
(東京高判昭31・9・27)
判 決 録
▽平和条約一九条a項と国家賠償責任の有無(東京地判昭31・8・20)
〇一、羅災都市借地借家臨時処理法一〇条の借地権者の範囲
二、同条の借地権者の第三者に対する直接妨害排除請求権の有無
(東京高判昭31・9・8)
▽羅災都市借地借家臨時処理法一〇条の法意(東京地判昭31・8・6)
▽停止条件附代物弁済契約か代物弁済の予約か(大阪地判昭31・5・23)
〇引受株式全部について払込がない場合の発起人の払込義務(東京高判昭31・6・12)
▽一、虚構な事実の宣伝と組合活動の範囲
二、スキャップ条項違反に対する出荷阻止の違法性
(東京地決昭31・ 8・15)
◎詐欺罪に該らない事例
(最一判昭31・8・30)
▽猥褻誘拐罪につき起訴後被拐取者が犯人と婚姻した場合すでに示された告訴はなお効力を有するか
(富山地判昭31・10・1)