判例時報 No.2203
平成26年1月11日 号 定価:838円
(本体価格:762円+10%税)
■判決録
<行政> 2件
<民事> 6件
<知的財産権> 1件
<労働> 1件
<刑事> 1件
■判決録
<行政> 2件
<民事> 6件
<知的財産権> 1件
<労働> 1件
<刑事> 1件
◆記 事◆
◆判決録細目◆
◎滞納者と他の者との共有に係る不動産の滞納者の持分に対する差押処分の取消訴訟と他の共有者の原告適格
○青色申告更正処分に付記された理由が法人税法一三〇条の求める理由付記として不備があるとして更正処分が取り消された事例
○NHKがテレビジョン受信機を設置した者に対し、受信契約締結の申込みをしたときは、特段の事情のない限り、申込みから二週間を経過したときに受信契約が成立するとされた事例
○脳内出血により入院した患者が頭蓋内圧亢進の持続により失明した場合、担当医師に注意義務違反はないとして病院側の損害賠償責任が認められなかった事例
▽債務整理を受任した弁護士の説明義務違反、経過報告義務違反、誠実な事務処理義務違反が否定された事例
▽証券会社にロスカット機能を備えた証券取引口座を開設してオプション取引を行っていた顧客が、東日本大震災直後のオプション価格の乱高下の際にロスカット事由が発生したものとして反対売買による建玉の強制決済がされたことにより損失を被ったことについて、証券会社に債務不履行又は不法行為が成立しないとされた事例
▽国際航空運送についてのある規則の統一に関する条約三五条の適用を斥け、乗客の航空会社に対する損害賠償請求が認容された事例
▽追い越しのため、中央線を越え、対向車線の第二車線を走行中の消防用自動車と対向車線の第一車線から第二車線に進路変更してきた自動車との衝突事故につき、消防用自動車の運転手に過失がないとされた事例
○拒絶理由通知で副引用例とした公知文献を主引用例とし、拒絶理由通知で示さなかった新たな公知文献を実質的な副引用例として用いて、本願発明を容易想到と判断した拒絶審決が、特許法一五九条二項、五〇条に定める手続違背の違法があるとして、取り消された事例
▽一 病院での勤務中、看護師が入院患者から暴行を受けて傷害を負った事案において、使用者である医療法人に安全配慮義務違反が認められた事例
二 (復職後、右一の暴行とは別の)患者からの暴力行為によって適応障害を発症したとして休職した看護師に対する休職期間満了を理由とする解雇が有効とされた事例
▽上場企業の合併や増資の検討に関する事前報道等の存在をもって、株券買い付け前に重要事実の公表があったものとはいえず、インサイダー取引の成立が肯定された事例