判例時報 No.2215
平成26年5月11日 号 定価:845円
(本体価格:768円+10%税)
■判例特報
公安テロ情報流出被害国家賠償請求事件第一審判決
(東京地判平26・1・15)
■判決録
<行政> 3件
<民事> 6件
<労働> 1件
<刑事> 1件
■判例特報
公安テロ情報流出被害国家賠償請求事件第一審判決
(東京地判平26・1・15)
■判決録
<行政> 3件
<民事> 6件
<労働> 1件
<刑事> 1件
◆記 事◆
◆判例特報◆
一 警察の公安当局によるイスラム教徒の個人情報の収集・保管・利用が憲法二〇条等に違反しないとされた事例
二 インターネット上にイスラム教徒の個人情報が流出したことにつき、警視庁の情報管理上の注意義務違反が肯定され、警察庁による監査・監督上の責任が否定された事例
三 モロッコ、イラン、アルジェリア、チュニジアとの間に国家賠償法六条の相互保証があるとされた事例
◆判決録細目◆
◎一般廃棄物収集運搬業又は一般廃棄物処分業の許可処分又は許可更新処分の取消訴訟と当該処分の対象とされた区域につき既にその許可又は許可の更新を受けている者の原告適格
○平成二五年七月二一日に行われた参議院議員通常選挙(選挙区)の効力(①・②事件)
◎権利能力のない社団の構成員全員に総有的に帰属する不動産につき所有権の登記名義人に対し当該社団の代表者の個人名義に所有権移転登記手続をすることを求める訴訟と当該社団の原告適格
○自殺者の遺族から自殺が過労死によるものとして損害賠償請求を受けた使用者が、遺族が作成し、労働基準監督署長に提出した陳述書等について申し立てた文書提出命令の申立てが認容された事例
○自筆証書遺言が遺言者の自筆によると認めるに足りず、無効とされた事例
▽輸入食品を利用して加工した食品に異臭がある等し、加工食品が回収された場合における輸入業者の債務不履行責任が否定され、製造物責任が肯定された事例
▽自筆証書遺言が「押印」の要件を欠き無効とされた事例
▽一般社団法人日本循環器学会の会員に対する除名及び循環器専門医資格剥奪等の各処分の有効性が争われた事案につき、法律上の争訟性を認め、各処分は無効であるとして会員による地位確認が認められた事例
▽タクシーに乗車して客待ち待機をしている時間は、労働基準法上の労働時間に該当し、使用者による事前の指導の内容の合理性、及び使用者から当該指導を超えた駐停車時間が休憩時間と評価されることが実質的に周知されていると認められない限り、当該指導を超えた駐停車時間があっても、休憩時間と認定することはできないとされた事例
◎少年につき禁錮以上の刑に当たる罪として家庭裁判所から少年法二〇条一項の送致を受けた事件をそれと事実の同一性が認められる罰金以下の刑に当たる罪の事件として公訴を提起することの許否