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判例時報 No.2434
             2020年4月11日 号 定価:本体価格 773 円+税

家事事件手続規則の一部を改正する規則の解説
           ……宇田川公輔・山岸秀彬
 
統治構造において司法権が果たすべき役割第2部(6)
 マクリーン判決の間違い箇所……泉 徳治
 
死刑制度論のいま──基礎理論と情勢の多角的再考(5)
 エビデンスに基づく死刑制度論の模索……渡邊一弘
 
再審制度の課題に関する多角的考察(3)
 誤判救済と再審制度
 ──イギリス誤判救済制度からの示唆……葛野尋之
 
■判決録
<行政> 1件
<民事> 4件
<知的財産権> 1件
<商事> 1件
<労働> 2件
<刑事> 1件


◆記 事◆

家事事件手続規則の一部を改正する規則の解説……宇田川公輔・山岸秀彬

統治構造において司法権が果たすべき役割第2部(6)
 マクリーン判決の間違い箇所……泉 徳治

死刑制度論のいま──基礎理論と情勢の多角的再考(5)
 エビデンスに基づく死刑制度論の模索……渡邊一弘

再審制度の課題に関する多角的考察(3)
 誤判救済と再審制度──イギリス誤判救済制度からの示唆……葛野尋之

◆判決録細目◆

行 政

▽保佐人による本人の損害賠償金の浪費・費消について、本人から虐待の訴えを受けていた地方公共団体の職員が、本人の財産が散逸する具体的危険性を認識したにもかかわらず、財産散逸を防止する措置を講じなかったことは、国家賠償法上違法であるとして、地方公共団体に対する請求を一部認容した事例

(大津地判平30・11・27)

民 事

◎共同漁業権から派生する漁業行使権に基づく潮受堤防排水門の開門請求を認容する判決が確定した後、当該確定判決に係る訴訟の口頭弁論終結時に存在した共同漁業権から派生する漁業行使権に基づく開門請求権が消滅したことのみでは当該確定判決に対する請求異議の事由とはならないとされた事例

(最二判令1・9・13)

○生活保護の実施を受けていた者に対し、月2社以上の企業面接を受けること等の書面による指示に違反したことを理由に、停止処分を経ることなくされた保護廃止処分が、著しく相当性を欠き、裁量権を逸脱又は濫用したものであるとして、国家賠償法上の違法が肯定され、慰謝料5万円が認容された事例

(名古屋高判平30・10・11〈参考原審:津地判平30・3・15掲載〉)

▽1 民法724条後段の除斥期間による請求権の消滅を妨げるためには除斥期間満了までに裁判外で権利行使の意思を明確にすれば足り、裁判上の権利行使を行うまでの必要はないとした事例
2 書面による通知が宛先に尋ね当たらないとして返送された場合であっても、受取人に同通知が到達したと認めた事例

(前橋地高崎支判平31・1・10)

▽他人がした投稿を引用する形式で自己のアカウントから投稿する方法(リツイート)によりなされたツイッター上の投稿が、名誉毀損に該当するとして、リツイートをした者に民法709条の不法行為責任が認められた事例

(大阪地判令1・9・12)

知的財産権

▽創作者の1人とは認められないため職務意匠の対価請求には理由がないとされた事例

(大阪地判平29・10・12)

商 事

▽保険法施行日前に締結された生命保険契約について、保険契約者の新保険金受取人に対する保険金受取人変更の意思表示及びその有効性が認められた事例

(和歌山地田辺支判平31・4・24)

労 働

○1 始業時刻及び終業時刻につき、シフト表に加え、PCのメール送信時刻、ログオフログ時刻などを使って認定した事例
2 定額残業代(固定残業代)の定めが公序良俗に反し無効であるとする1審原告の主張を排斥して、その効力を認めた事例

(東京高判平31・3・28〈水戸地土浦支判平29・4・13掲載〉)

▽私立大学の大学教授の65歳定年後の再雇用に関して、再雇用による雇用継続を期待することに合理性が認められ、大学の再雇用拒否は許されず、定年後も再雇用規程に基づき再雇用されたのと同様の雇用関係が存続しているものと判断した事例

(名古屋地判令1・7・30)

刑 事

▽運転を予定している者に密かに睡眠導入剤を摂取させた上、意識障害等が現れている状況で、運転するように仕向けた行為は、運転者、同乗者及び事故に巻き込まれた第三者を死亡させる事故を惹起する危険性が高い行為であり、殺人の実行行為に当たるとした上、前記の者らに対する未必の殺意も認めた事例
(千葉地判平30・12・4)

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