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判例時報 No.2402*
2019年6月11日 号 定価: 830 円(税込)

医療訴訟における高齢者が死亡した場合の慰謝料に関する一考察……杉浦徳宏
 
少年法適用年齢引下げ問題について
 ─―脳科学の視点から(4)──
 脳科学の発展が少年法適用年齢引下げ問題に与える示唆……本庄 武
 
■判決録
<民事> 5件
<労働> 1件
<刑事> 3件


◆記 事◆

医療訴訟における高齢者が死亡した場合の慰謝料に関する一考察……杉浦徳宏

少年法適用年齢引下げ問題について
 ─―脳科学の視点から(4)──
 脳科学の発展が少年法適用年齢引下げ問題に与える示唆……本庄 武

◆判決録細目◆

民 事

◎名義貸与の依頼を承諾して自動車の名義上の所有者兼使用者となった者が、自動車損害賠償保障法三条にいう運行供用者に当たるとされた事例

(最一判平30・12・17)

○年金基金が投資コンサルタントとの間で年金資産運用助言契約を締結しているにもかかわらず、投資会社が投資コンサルタントとの間で商品販売協力契約を締結して自らの商品の過剰な購入を年金基金に勧めて利益相反行為をするのを放置したことをもって、投資会社の元代表者に対し、投資コンサルタントから適切な助言提供を受けるべき年金基金の債権を侵害したとして不法行為責任を認めた事例

(東京高判平30・4・11〈参考原審:東京地判平29・9・6掲載〉)

○バドミントンのダブルス競技において、相手が打ったシャトルを打ち返すために後衛の控訴人(被告)が右バックハンドで振ったラケットが前衛の被控訴人(原告)の左眼に当たった事故について、前衛とほぼ前後に並ぶ位置にいた後衛の控訴人としては、前衛の被控訴人の動静を把握することができたとして、控訴人の過失が認められ、競技中の事故により負傷する危険を引き受けて競技に参加したことを理由とする違法性阻却の主張も否定された事例

(東京高判平30・9・12〈参考原審:東京地判平30・2・9掲載〉)

▽売主が成りすましである売買契約における登記申請手続を受任した司法書士につき、登記義務者の名前の一字の微妙な違いを見逃したことによる不法行為責任が肯定された事例

(東京地判平29・12・4)

▽一 第二次世界大戦中の「南洋戦」における戦争被害につき、いわゆる国家無答責の法理の適用により、国の民法上の不法行為責任を否定した事例
二 戦後補償の立法の不作為に係る国の国家賠償法上の責任を否定した事例

(那覇地判平30・1・23)

労 働

○ルート営業に従事していた労働者が心停止(心臓性突然死)により死亡したことについて、業務起因性が認められた事例

(福岡高宮崎支判平29・8・23〈参考原審:宮崎地判平28・12・14〉)

刑 事

◎曲線での速度超過により列車が脱線転覆し多数の乗客が死傷した鉄道事故について、鉄道会社の歴代社長らに業務上過失致死傷罪が成立しないとされた事例

(最二決平29・6・12)

○一 強制採尿に関する捜索差押許可状(強制採尿令状)の請求に必要な嫌疑を基礎づける事情が認められないのに、路上での職務質問に伴い、令状の呈示まで約五時間留め置いたことは違法であるとされた事例
二 被告人の覚せい剤使用の嫌疑を示す重要な事実について、意図的に事実と異なる記載をした捜査報告書を疎明資料として強制採尿令状の発付を得た捜査手続には、令状主義の精神を没却する重大な違法があるとされた事例
三 重大な違法のある捜査に基づき採取された尿と密接に関連する証拠の証拠能力が否定され、覚せい剤取締法違反の公訴事実(自己使用及び所持)について、控訴審で、原判決が破棄され無罪とされた事例

(東京高判平29・6・28〈参考原審:さいたま地越谷支判平29・2・21掲載〉)

〇一 少年法二〇条の検察官送致決定に基づき公訴提起された事件において、事件を検察官に送致した家庭裁判所の判断内容の当否に関する不服は少年法五五条に基づく家庭裁判所への移送の当否を論ずる場合を除き許されないから、検察官送致決定の内容的な判断に関する不服を理由として、同決定に基づく公訴提起の違法や無効をいう弁護人の主張はそれ自体失当であると判示した事例
二 被告人の責任能力が争われた事件において、原判決が依拠した鑑定には信用性がなく、別の鑑定に信用性があるのに、原判決はそれを排斥した結果、被告人に完全責任能力が備わっていたと事実を誤認した、という弁護人の主張を排斥した事例

(名古屋高判平30・3・23〈参考原審:名古屋地判平29・3・24本誌2366・112掲載〉)

※訂正箇所

●本誌24頁・1段・11行目
 誤 …本号後掲三一
 正 …本号後掲三二

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