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判例時報 No.2398
2019年5月1日 号 定価: 1440 円(税込)

<最新判例批評>
 長内祐樹 木山泰嗣 且井佑佳
 梅本剛正 関口和徳
 
統治構造において司法権が果たすべき役割(8)
 司法審査の多数者主義的性格に関する覚書
 ──「逆さまの司法審査」論を素材に……山本龍彦
 
統治構造において司法権が果たすべき役割 第二部(1)
 憲法及び自由権規約上の弁護人依頼権……泉 徳治
 
法曹実務のための行政法入門(13)
 ――国家賠償①――国賠法一条一項(その一)……高橋 滋
 
刑法判例と実務
 ──第四一回 窃盗罪における事実的
        支配としての所持の周辺──……小林憲太郎
 
■判決録
<行政> 1件
<民事> 5件
<商事> 1件
<労働> 1件


◆記 事◆

統治構造において司法権が果たすべき役割(8)
 司法審査の多数者主義的性格に関する覚書
 ──「逆さまの司法審査」論を素材に……山本龍彦

統治構造において司法権が果たすべき役割 第二部(1)
 憲法及び自由権規約上の弁護人依頼権……泉 徳治

法曹実務のための行政法入門(13)
 ―─国家賠償①─―国賠法一条一項(その一)……高橋 滋

刑法判例と実務
 ──第四一回 窃盗罪における事実的支配としての所持の周辺──……小林憲太郎

◆判決録細目◆

行 政

▽東日本大震災による住宅の被害を大規模半壊とするり災証明書の発行を受けた者に対し、被災者生活再建支援法人が、被災者生活再建支援法の規定に基づく支援金の支給決定をしたが、その後住宅の被害の程度が一部損壊に修正され、支給要件を欠くこととなったことにより右支給決定を取り消したことが違法であり無効であるとして、支給済みの支援金に係る不当利得返還請求が棄却された事例

(東京地判平30・9・27)

民 事

○不動産売買契約が経済的取引としての合理性を著しく欠く取引であり、公序良俗に反する暴利行為にあたるとされた事例

(東京高判平30・3・15〈参考原審:さいたま地判平29・1・31掲載〉)

○国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約の実施に関する法律に基づき、子のトルコ共和国への返還を命じた原決定を取り消して、同法二八条一項四号の返還拒否事由を認めて、子の返還申立てを却下した事例

(東京高決平27・7・14〈参考原審:東京家決平27・3・20掲載〉)

○抗告人(申立人)が、主位的に、被相続人の祭祀財産の承継者を抗告人と定める処分を、予備的に、遺骨の分骨及びその引渡しを求めた事案において、本件各申立てをいずれも却下した原審判につき、主位的申立てについては被相続人の祭祀主宰者は相手方と認められ、予備的申立てについても祭祀の対象となる遺骨の一部を抗告人に分属させなければならない特別の事情があるとはいえないとして、抗告を棄却した事例

(大阪高決平30・1・30〈参考原審:大阪家堺支審平29・10・26掲載〉)

○国境を越えて日本への連れ去りをされた子の釈放を求める人身保護請求において、国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約の実施に関する法律に基づき、拘束者に対して当該子を常居所地国に返還することを命ずる旨の終局決定が確定したにもかかわらず、拘束者がこれに従わないまま当該子を監護することにより拘束している場合において、その監護を解くことが著しく不当であると認められるような特段の事情がなく、拘束者による当該子に対する拘束に顕著な違法性があるとされた事例

(名古屋高判平30・7・17〈参考差戻前原審:名古屋高金沢支判平29・11・7掲載〉)

▽自動車保険契約に基づく人身傷害補償保険及び搭乗者傷害保険の請求については、偶然性の立証がないとして請求を棄却する一方、車両保険の請求については、故意免責の立証がないとして、請求を認容した事例

(東京地判平30・1・31)

商 事

◎金融商品取引法一九条二項の賠償の責めに任じない損害の額と民事訴訟法二四八条の類推適用

(最一判平30・10・11)

労 働

○大学教授に対する懲戒解雇及び普通解雇がいずれも無効であるとして、同教授が雇用契約上の地位にあることの確認請求が認容されると共に、同教授による民法五三六条二項に基づく賃金請求及び賞与請求が具体的な権利性があるとしていずれも認容された事例

(東京高判平30・6・18〈参考原審:東京地判平29・9・14本誌2366号39頁掲載〉)

判例評論

六 地方議会議員の失職決定に対する執行停止決定後の補欠選挙における当選等の効力

(最三決平29・12・19)……長内祐樹

七 自動購入ソフトを利用しない馬券所得が雑所得にあたるとされ、外れ馬券の経費控除が認められた事例

(最二判平29・12・15)……木山泰嗣

八 父の相続にあたり子が母から相続分を譲り受けた場合、母の相続開始による遺産分割において、当該相続分の譲渡は、特別受益に当たるとされた事例

(東京高判平29・7・6)……且井佑佳

九 虚偽記載のある有価証券報告書等に監査証明をした監査法人の責任

(東京高判平30・3・19)……梅本剛正

一〇 新証拠による自白の信用性の減殺を理由に再審開始を認めた原決定の判断を是認した事例―ー松橋事件再審即時抗告審決定

(福岡高決平29・11・29)……関口和徳

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