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2362

判例時報 No.2362
平成30年5月1日 号 定価: 1440 円(税込)

<最新判例批評>
 太田匡彦 髙作正博 髙橋真弓
 坂下陽輔 田山聡美
 
海外判例研究──第五回─―
 大林啓吾 胡 光輝 小池信太郎 仲道祐樹 緑 大輔
 
刑法判例と実務
 ──第二九回 身分犯の共犯──……小林憲太郎
 
■判決録
<民事> 3件
<刑事> 2件
 


◆記 事◆

海外判例研究──第五回――
・憲法
 特許庁が「ザ・スランツ」というバンド名はアジア人を侮蔑することになるとして商標登録を認めなかったところ、当該処分の根拠となる法律の規定が表現の自由に反するとされた事例
 女性同士の同性婚カップルの子供(人工授精)に対して産みの母親の名のみ登録することを認めてその配偶者の名を登録することを認めないのは同性婚を認めた先例の趣旨に反するとされた事例……大林啓吾
・民法
 人工授精によって生まれた子の相続法上の地位をめぐる事件……胡 光輝
・刑法
 犯行後の時の経過と量刑 ―児童の性的虐待の場合……小池信太郎
   児童に対する性的虐待罪における性的行為の判断……仲道祐樹
・刑事訴訟法
 判決後に陪審員が偏見に基づく発言を評議において行っていたことを理由に陪審裁判を受ける権利の侵害を認めうるとした事例……緑 大輔

刑法判例と実務
 ──第二九回 身分犯の共犯──……小林憲太郎

◆判決録細目◆

民 事

○「渾」の文字は、戸籍法五〇条所定の「常用平易な文字」であるとされた事例

(東京高決平29・5・16)

○仮執行宣言付判決に対して上訴を提起したのちにされた弁済が、右判決によって履行を命じられた債務についての弁済であると認められた事例

(大阪高判平29・7・25〈参考原審:奈良地判平28・9・23掲載〉)

○病院情報管理システムを構築する業務委託契約において、ベンダである一審被告のプロジェクト・マネジメント義務違反を否定した上で、ユーザである一審原告の協力義務違反を認め、一審被告の一審原告に対する債務不履行に基づく損害賠償請求を認容した事例

(札幌高判平29・8・31〈参考原審:旭川地判平28・3・29掲載〉)

刑 事

○窃盗保護事件において少年を第一種少年院に送致した決定に対する処分不当を理由とする抗告に関し、原決定は、少年の要保護性及び社会内処遇の可能性に関する評価を誤っており、少年を第一種少年院送致としたことは、短期間の処遇勧告を伴っていたとしても、処分の相当性を欠いており、著しく不当であると判断して、原決定を取り消して本件を原裁判所に差し戻した事例

(東京高決平29・2・9)

〇刑法一九条二項にいう「犯人以外の者に属しない物」の該当性判断における心証の程度につき、確信(合理的な疑いを容れない程度の証明)まで要するとした事例

(大阪高判平29・6・8〈参考原審:大阪地堺支判平28・11・8掲載〉)

判例評論

六 建築基準法八六条の二第一項に基づく認定処分について、同法施行規則一〇条の一六第二項二号に定める書面が提出されていたと評価することが困難で同処分に瑕疵があったとみる余地があるものの、処分後の措置により瑕疵が治癒されたとものとされた事例

(東京地判平28・2・16)……太田匡彦

七 第三次嘉手納基地爆音訴訟第一審判決

(那覇地沖縄支判平29・2・23)……髙作正博

八 非公開会社である取締役会設置会社の代表取締役を、取締役会決議のほか、株主総会決議によって定めることを可能とする定款規定の効力

(最三決平29・2・21)……髙橋真弓

九 侵害を予期した上で対抗行為に及んだ場合における刑法三六条の急迫性の判断方法

(最二決平29・4・26)……坂下陽輔

一〇 情報源を公にしないことを前提とした報道機関に対する重要事実の伝達が、インサイダー取引規制における「重要事実の公表」に当たらないとされた事例

(最一決平28・11・28)……田山聡美

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