バックナンバー

判例時報 No.2391
平成31年2月21日 号 定価: 830 円(税込)

自招侵害論の行方・再論……小林憲太郎
 
現代型取引をめぐる裁判例(439)……升田 純
 
統治構造において司法権が果たすべき役割(7)
 民事裁判における手続上の瑕疵の憲法的統制……笹田栄司
 
■判決録
<行政> 2件
<民事> 4件
<刑事> 3件
 
◆最高裁判例要旨(平成30年10月分)


◆記 事◆

自招侵害論の行方・再論……小林憲太郎

現代型取引をめぐる裁判例(439)……升田 純

統治構造において司法権が果たすべき役割(7)
 民事裁判における手続上の瑕疵の憲法的統制……笹田栄司

◆判決録細目◆

行 政

◎一 裁判所法四九条にいう「品位を辱める行状」の意義
二 裁判官がインターネットを利用して短文の投稿をすることができる情報ネットワーク上で投稿をした行為が裁判所法四九条にいう「品位を辱める行状」に当たるとされた事例

(最大決平30・10・17)

◎固定資産課税台帳に登録された土地の価格について、当該土地に接する街路が建築基準法四二条一項三号所定の道路に該当する旨の市長の判定がされていること等を理由に前記街路が同号所定の道路に該当することを前提とする前記価格の決定は適法であるとした原審の判断に違法があるとされた事例

(最三判平30・7・17)

民 事

○米国法人の日本向けグーグル検索サービスの情報により名誉毀損されたとしてされた検索結果削除請求が認められなかった事例

(東京高判平30・8・23〈参考原審:東京地判平30・1・31掲載〉)

▽強制執行が目的を達せずに終了した場合における執行費用の負担について判断した事例

(さいたま地越谷支決平30・3・7)

▽債務整理を受任した弁護士が過払金返還請求訴訟で勝訴した後に貸金業者に対し過払金を弁護士の預り金口座に振り込むよう求めたのに貸金業者が本人に対し直接普通為替証書を送付することは弁護士の業務妨害として不法行為を構成し、弁護士が内容証明郵便で異議を伝える通知書を作成・発送したときは作成発送手数料・郵送料・印刷代・弁護士費用が損害となるとされた事例

(金沢地判平30・11・8)

▽一 発電用の利水ダムの設置者である電力会社について、河川の従前の機能を維持して洪水被害を抑止すべく、ダム調整池の河床に堆積した堆砂の浚渫等をする義務を負うとされた事例
二 ダム調整池の河床に堆積した堆砂の浚渫等をする義務の違反と洪水位の上昇に伴う被害の拡大との間に相当因果関係が認められないとされた事例

(福島地会津若松支判平30・3・26)

刑 事

○てんかんの発作により意識障害の状態に陥り、自車を急発進させて歩行者五人に衝突し死傷させた事案において、危険運転致死傷罪(自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律三条二項)の故意を認めた事例

(東京高判平30・2・22〈参考原審:東京地判平29・6・27掲載〉)

▽一 事件性及び犯人性が争われた事案において、間接事実を総合考慮すれば、特段障害となる事情が見当たらなければ犯罪成立を認めて差し支えない程度にまで、被告人が犯人であるという強力な推認が働くと評価した上で、捜査段階での自白も考慮し、事件性及び犯人性を認定した事例
二 警察官による被告人の取調状況を録音・録画した記録媒体を自白調書等の信用性にかかわる補助証拠として採用し、これに顕れる供述態度等を理由の一つとして自白調書等の信用性を認めた事例
三 高所から転落させるという態様による三件の殺人事件について、死刑を言い渡した事例

(横浜地判平30・3・22)

▽一 連続青酸中毒死事案につき、情況証拠により事件性及び犯人性を肯定した事例
二 裁判時に認知症に罹患していることを前提とした上で、完全責任能力を認めた事例
三 裁判時に認知症に罹患していることを前提とした上で、訴訟能力を認めた事例
四 審理を手続二分論的な運用で行った事例
五 死刑の選択基準における「殺害された被害者の数」につき、別機会に行われた点を一つの機会に行われた場合よりも非難可能性が高いとした事例

(京都地判平29・11・7)

◆最高裁判例要旨(平成三〇年一〇月分)

Copyrightc 株式会社判例時報社 All Rights Reserved.

PAGE TOP