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判例時報 No.2384
平成30年12月11日 号 定価: 830 円(税込)

辺野古岩礁破砕等行為の差止請求事件
 ──那覇地裁平成三○年三月一三日判決の批判的考察……人見 剛
 
成年後見制度と意思決定サポートシステム(2)
 ──成年後見制度の役割と課題……松原正明
 
■判決録
<民事> 5件
<労働> 2件
<刑事> 3件
 
◆最高裁判例要旨(平成三〇年七・八月分)


◆記 事◆

辺野古岩礁破砕等行為の差止請求事件
 ──那覇地裁平成三○年三月一三日判決の批判的考察……人見 剛

成年後見制度と意思決定サポートシステム(2)
 ──成年後見制度の役割と課題……松原正明

◆判決録細目◆

民 事

○一 管理組合は、建物共用部分について民法七一七条一項の占有者とはいえないとした事例
二 管理組合は、個々の区分所有者に対して、建物が瑕疵のない状態にあることを保証すべき責任を負わないとした事例

(東京高判平29・3・15〈参考原審:前橋地高崎支判平28・1・19掲載〉)

○違法な投資勧誘行為を行っていた事業者に事務所を使用させた行為が不法行為の幇助に当たるとした事例

(東京高判平29・12・20〈参考原審:東京地判平29・7・13掲載〉)

○名誉毀損の被害者が名誉回復のために支出した社告及び意見広告の費用につき、違法行為により通常生じる損害とはいえないとして、相当因果関係を否定した事例

(東京高判平29・11・22〈参考原審:東京地判平28・12・16掲載〉)

○一 放置自転車回収販売事業のフランチャイズ契約の勧誘が、利益を上げることが困難な客観的事情があるのに利益の獲得が容易であるかのように誤解させるものであるとして、故意による詐欺に当たるとした事例
二 不法行為の損害算定に当たり、加害行為が故意による詐欺であることなどから、過失相殺をすべきでないとした事例

(東京高判平30・5・23〈参考原審:東京地判平29・12・21掲載〉)

○水俣病の患者団体と水俣病を発生させた企業との間で締結された補償協定について、当該企業に対する損害賠償請求訴訟を提起して判決を受け、これにより確定された民事上の損害賠償義務の履行を受けた者は、これに加え補償協定に基づく補償を受けることはできないとして、補償を求めることができる地位を認めた原判決を取り消し、原告らの請求を棄却した事例

(大阪高判平30・3・28〈参考原審:大阪地判平29・5・18掲載〉)

労 働

▽私立大学准教授が他人の論文を盗用する行為を二回繰り返したこと等が研究者としての基本姿勢にもとる悪質な不正行為であり、研究者としての原告自身の信頼を失墜させるだけでなく、教育・研究機関としての学校法人である被告の名誉及び信用を大きく損なう行為であり、行為から懲戒解任まで相当長期間経過していることが当然に非違行為としての評価に大きな影響を及ぼすものとはいえないなどとして、右行為を理由として行った懲戒解任を有効であるとした事例

(東京地判平30・1・16)

▽一 元々は、厚生労働省の一部局であった国立研究開発法人と独立行政法人間の人事異動について、労働者の同意が必要な転籍出向にあたると判断した事例
二 配偶者の精神疾患を理由として人事異動命令に従わなかったことを理由にされた懲戒解雇について、当該人事異動命令は人事権の濫用にあたるから無効であり、懲戒解雇事由を欠くと判断した事例

(大阪地判平30・3・7)

刑 事

◎参考人として警察官に対して犯人との間の口裏合わせに基づいた虚偽の供述をする行為が刑法(平成二八年法律第五四号による改正前のもの)一〇三条にいう「隠避させた」に当たるとされた事例

(最二決平29・3・27)

◎一 児童福祉法三四条一項六号にいう「淫行」の意義
二 児童福祉法三四条一項六号にいう「させる行為」に当たるか否かの判断方法

(最一決平28・6・21)

▽一 入れ墨の施術行為は、医師が行うのでなければ保健衛生上の危害を生ずるおそれのある行為であるから、医師法一七条の「医業」の内容である医行為に該当すると判断した事例
二 入れ墨の施術行為に医師法を適用することは憲法上の各規定に違反しないと判断した事例
三 入れ墨の施術行為には実質的違法性が認められることから、医師免許なくして右施術行為を行うことには無免許医業罪が成立すると判断した事例

(大阪地判平29・9・27)

◆最高裁判例要旨(平成三〇年七・八月分)

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