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判例時報 No.2381
平成30年11月11日 号 定価: 830 円(税込)

統治構造において司法権が果たすべき役割(4)
 砂川事件再審請求事件からみた憲法的非常救済手段
  ──「番人の番人」は誰か……村岡啓一
 
国際刑法の窓(17)
 ──国際犯罪と通訳──……森下 忠
 
◆第二回判例時報賞 奨励賞受賞論文◆
実質的担保目的の認定
 ──その基本的視座の探究と平成一八年二月七日
   最高裁第三小法廷判決の解釈……木岡昌裕
 
法規範の分析を通じて法解釈及び紛争解決に
 新たな視点を導入する試み……清野正彦
 
■書評
佐藤三郎=加藤文人=京野垂日 編著
『弁護士会照会ハンドブック』
評者 加藤新太郎
 
■判決録
<行政> 4件
<民事> 4件
<刑事> 1件


◆記 事◆

統治構造において司法権が果たすべき役割(4)
 砂川事件再審請求事件からみた憲法的非常救済手段
 ──「番人の番人」は誰か……村岡啓一

国際刑法の窓(17)
 ──国際犯罪と通訳──……森下 忠

◆第二回判例時報賞 奨励賞受賞論文◆

実質的担保目的の認定
 ──その基本的視座の探究と平成一八年二月七日最高裁第三小法廷判決の解釈……木岡昌裕

法規範の分析を通じて法解釈及び紛争解決に新たな視点を導入する試み……清野正彦

◆書 評◆

佐藤三郎=加藤文人=京野垂日編著
『弁護士会照会ハンドブック』(金融財政事情研究会、二〇一八年)
評者……加藤新太郎

◆判決録細目◆

行 政

○一 前訴確定判決の認定に反する事実を前提として退職手当の支給制限の割合のみを変更した再度の退職手当支給制限処分が、行政事件訴訟法三三条一項所定の拘束力に違反する処分に当たるとして、取り消された事例
二 行政事件訴訟法三三条一項所定の拘束力に反する内容の退職手当支給制限処分がされたことにより、平穏な法律生活を享受する法的利益を違法に侵害されたとして、慰謝料等三五万円の損害賠償請求が認められた事例

(大阪高判平29・7・20〈参考原審:神戸地判平29・1・25掲載〉)

▽給与条例の改正による給料の減額に関し地方公共団体の職員が公平委員会に対してした地方公務員法四六条に基づく措置の要求について、措置要求の対象となる事項に該当しないとしてこれを却下した判定が違法であるとして取り消された事例

(神戸地判平29・11・29)

▽県議会議員らによる政務活動費等の違法な支出について県の執行機関が損害賠償又は不当利得返還の請求を怠っているとして提起された住民訴訟において、住民が政務活動費等の支出が条例に定める使途基準に適合しないことを推認させる一般的、外形的な事実を主張立証すれば、当該支出が使途基準に適合しないこと及び当該議員に過失があることが事実上推認されるとした事例

(神戸地判平29・4・25)

▽市と企業との間で締結された土地の無償提供を内容とする契約において、提供を受ける側が「使用する計画を放棄した部分」を返還すべき旨の条項が定められていた場合に、土地の全部の使用計画を放棄するときにも右条項に基づく返還義務があるとされた事例

(名古屋地判平30・2・8)

民 事

○共同相続人の一人による相続不動産の占有につき、取得時効の成立を否定した事例

(大阪高判平29・12・21〈参考原審:京都地判平29・4・26掲載〉)

○保険会社が代位取得した損害賠償請求権を行使する際に弁護士費用を認めなかった事例

(名古屋高判平29・10・13〈参考原審:津地判平28・12・16掲載〉)

▽甲状腺クリーゼの患者を診察した医師の債務不履行責任が否定された事例

(神戸地判平29・10・26)

▽嫡出否認の訴えの提起を子の父(子の母の夫)のみに認める民法の規定の違憲及び同規定の改正を怠った国会の立法不作為の違法を理由とする国家賠償請求に理由がないとされた事例

(神戸地判平29・11・29)

刑 事

○強制わいせつ致傷事件において原審が、被害者証言を信用できるとした上で有罪を認定したのに対し、控訴審が、原審において右証言の信用性を補強するとした証拠等であるカウンター上の被告人の掌紋の向きに関する認定は誤ったものであり、証言の信用性を補強するものとはいえないことが明らかとなったとし、さらに、原審が指摘する信用性補強の事情を検討した結果、原審認定事実について合理的疑いを容れない程度の立証がされているとした判断は、論理則、経験則等に照らして不合理であるとしてこれを破棄し、無罪を言い渡した事例

(大阪高判平27・2・13〈参考原審:京都地判平26・7・7掲載〉)

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