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2332

判例時報 No.2332
平成29年7月21日 号 定価: 830 円(税込)

同時傷害の特例(刑法二〇七条)を考える……大谷 實
 
同時傷害の特例の法意および適用範囲……日髙義博
 
外国人をめぐる諸問題(1)
 戦後出入国管理制度の変遷と変容……佐藤義一
 
法曹実務のための行政法入門(4)
 ―─行政組織法②─―地方分権改革・民営化……高橋 滋
 
現代型取引をめぐる裁判例(420)……升田 純
 
国際刑法の窓(9)
 ──共謀罪法案を斬る(下)──……森下 忠
 
■判決録
<民事> 8件
<労働> 1件
<刑事> 1件


◆記 事◆

同時傷害の特例(刑法二〇七条)を考える

 ――最高裁第三小法廷平成二八年三月二四日決定を契機として……大谷 實

同時傷害の特例の法意および適用範囲

 ――最高裁平成二八年三月二四日決定を契機として……日髙義博

外国人をめぐる諸問題(1)

 戦後出入国管理制度の変遷と変容
 ――外国人労働者をめぐる在留資格制度の揺らぎ――……佐藤義一

法曹実務のための行政法入門(4)

 ―─行政組織法②─―地方分権改革・民営化……高橋 滋

現代型取引をめぐる裁判例(420)……升田 純

国際刑法の窓(9)──共謀罪法案を斬る(下)──……森下 忠

◆判決録細目◆

民 事

◎専ら相続税の節税のために養子縁組をする場合と民法八〇二条一号にいう「当事者間に縁組をする意思がないとき」

(最三判平29・1・31)

◎不特定多数の消費者に向けられた事業者等による働きかけと消費者契約法一二条一項及び二項にいう「勧誘」

(最三判平29・1・24)

○銀行の宗教法人代表者への貸付債権を被担保債権とする当該宗教法人との間の根抵当権設定契約が宗教法人法等に定める手続がとられていないことを理由として無効と判断され、また、当該宗教法人による無効主張が信義則に反するとの銀行の主張が排斥された事例

(高松高判平28・11・25)

▽卒業式における不規則発言・不起立不斉唱行為及び自己申告票を提出しなかったこと等を理由とする公立小学校教員の再任用教職員採用選考の不合格が、憲法一九条、一四条に違反せず、また、児童の学習権や教員の教育の自由を侵害するとはいえず、教育委員会の有する裁量権を逸脱し、又はこれを濫用したとも認められないとして、国家賠償請求を棄却した事例

(大阪地判平28・12・12)

▽一 急激かつ偶然な外来の事故によって傷害を被ったことを保険給付事由とする普通傷害保険契約においては、保険法施行後においても、保険金請求者が、発生した事故が急激かつ偶然な外来の事故であることの主張立証責任を負うとした事例
二 カーブした山道を走行中崖から車両ごと転落して運転者が死亡したという事故につき、事故状況等からみて急激かつ偶然な事故とは認められないとした事例

(名古屋地判平28・9・26)

▽後医が前医から、甲状腺疾患の治療継続を目的として転医してきた患者がB型肝炎ウイルスキャリアであり、肝機能障害に注意すべき旨の引継ぎを受けていたときは、後医と患者との間の診療契約上、甲状腺疾患の治療の他に肝機能が悪化した場合には肝臓専門の医療機関を紹介する義務もあり、後医に同義務違反の過誤があったとされた事例

(京都地判平28・2・17)

▽重症新生児仮死の状態で出生し重度の後遺障害が発生したことにつき、担当医師には急速遂娩をする義務があるのに、これを行わなかった過失があるとされた事例

(高知地判平28・12・9)

▽マンションの自治会役員候補者選出選挙に当たって犯罪歴を同マンションの住民に知らされた候補者及びその妻の、同候補者の犯罪歴を挙げて住民に同選挙無効の嘆願書への署名を集めた同自治会の役員に対する名誉毀損の不法行為に基づく損害賠償請求につき、同候補者の犯罪歴が公共の利害に関する事実に該当し、役員らの署名集めは公益を図る目的に出たものであって、同候補者の犯罪歴が真実である以上、名誉毀損の不法行為の違法性が阻却されるとして、同候補者らの請求を棄却した事例

(静岡地沼津支判平28・9・29)

労 働

○公立学校教員の私生活上の非行に対して内部指針に従ってなされた懲戒免職処分及び退職手当支給制限処分について、処分庁の裁量権の範囲の逸脱または濫用はないとした一審判決が取り消された事例

(札幌高判平28・11・18)

刑 事

○覚せい剤使用の事案において、第三者により覚せい剤が混入された飲食物をそれと知らずに摂取したとの合理的な疑いがあるとして、尿中から覚せい剤成分が検出された被告人が無罪とされた事例

(東京高判平28・12・9)

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