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2321

判例時報 No.2321
平成29年4月11日 号 定価: 830 円(税込)

憲法訴訟の実践と理論(1)
 ─―ヘイトデモ禁止仮処分命令事件──……毛利 透
 
対話小説★戦後裁判官物語(13)……乗本太市
 
■判決録
<行政> 2件
<民事> 5件
<知的財産権> 1件
<商事> 1件
<労働> 1件
<刑事> 1件


◆記 事◆

憲法訴訟の実践と理論(1)──ヘイトデモ禁止仮処分命令事件──……毛利 透
対話小説★戦後裁判官物語(13)……乗本太市

◆判決録細目◆

行 政

○一 市が実施したアンケート調査への回答を拒否したことを理由とする戒告処分の取消し等を求めて提訴し、訴訟の取下げ要求を拒否した市バスの運転手を内勤に転任させた転任命令の取消請求につき、訴えの利益が認められるとし、転任命令は、裁判を受ける権利を侵害する不当な意図・目的によるものであり、裁量権の逸脱・濫用があるとして転任処分が取り消された事例
二 本件転任命令は違法なものであるとして国家賠償請求も認められた事例

(大阪高判平27・6・18)

○社会福祉法人を任期満了で退任した理事が仮理事選任の申立てをしたのに対し、処分行政庁が職権で別の者を仮理事に選任する処分をした場合に、当該退任理事が、処分行政庁の行った仮理事選任処分の取消訴訟を提起することの原告適格を有すると判断された事例

(広島高判平27・10・28)

民 事

○相手方の不貞行為を認定した上で、相手方の抗告人に対する婚姻費用分担の請求は、信義則あるいは権利濫用の見地から、子らの養育費相当分に限って認められるべきであると判断した事例

(大阪高決平28・3・17)

▽マンモトーム生検の局所麻酔において、患者の胸腔内まで麻酔針を貫通させ、肺を穿刺し気胸を発症させたことについて、医師の手技上の過失を認めた事例

(東京地判平28・5・25)

▽大腸内視鏡検査で発見されたポリープをがん性又はがん化する高い危険性を有するものと診断しなかったことに過失が無いとされた事例

(大阪地判平28・5・17)

▽相続税の申告納付を受任した税理士法人につき、相続承継に係る株式の物納に関する助言指導義務違反があるとして、債務不履行責任を認めた事例

(名古屋地判平28・2・26)

▽一 東日本大震災の地震発生後、市が災害時の避難場所に指定していた市立小学校の体育館へ避難した住民らが津波に巻き込まれて死亡した事案において、同校の校長が同体育館への津波到達を予見し得たとは認められないとして、市の損害賠償責任が否定された事例
二 東日本大震災の地震が発生し、市立小学校の体育館へ避難した同校在籍の児童が、同校の校長により同級生の親に引き渡されて自宅に帰された後、津波に巻き込まれて死亡した事案において、同校長は、同児童を帰宅させると津波に巻き込まれるという結果を予見することができ、同校長には右引渡し時の注意義務に違反した過失が認められるとして、市に対する損害賠償請求が認容された事例

(仙台地判平28・3・24)

知的財産権

○一 プログラムの著作物の複製、翻案の判断基準
二 プログラムのソースコードが不正競争防止法二条六項の「営業秘密」に該当するとされた事例

(知財高判平28・4・27)

商 事

◎株式会社の株式の相当数を保有する株主が当該株式会社の株式等の公開買付けを行い、その後に当該株式会社の株式を全部取得条項付種類株式とし、当該株式会社が同株式の全部を取得する取引において、右公開買付けが一般に公正と認められる手続により行われた場合における会社法(平成二六年法律第九〇号による改正前のもの)一七二条一項にいう「取得の価格」

(最一決平28・7・1)

労 働

◎労働者が、業務を一時中断して事業場外で行われた研修生の歓送迎会に途中から参加した後、右業務を再開するため自動車を運転して事業場に戻る際に、研修生をその住居まで送る途上で発生した交通事故により死亡したことが、労働者災害補償保険法一条、一二条の八第二項の業務上の事由による災害に当たるとされた事例

(最二判平28・7・8)

刑 事

▽覚せい剤自己使用の事案において、鑑定に付されて覚せい剤成分が検出された尿が被告人の尿であるとは認められないとして、無罪を言い渡した事例

(東京地立川支判平28・3・16)

◆最高裁判例要旨(平成二八年一二月分)

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