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2314

判例時報 No.2314
平成29年2月1日 号 定価: 1440 円(税込)

<最新判例批評>
 丸山敦裕 酒井克彦 川角由和 渡邊博己 武井 寛
 
刑法判例と実務
 ──第一四回 過失(上)──……小林憲太郎
 
少年審判規則の一部を改正する規則の解説……和波宏典・岡部 弘
 
在外研究だより(10)
 ──ノースカロライナ州回想──……下川 環
 
国際刑法の窓(3)
 ──人道に対する罪──……森下 忠
 
■判決録
<行政> 2件
<民事> 3件
<知的財産権> 1件
<労働> 1件


◆記 事◆

刑法判例と実務──第一四回 過失(上)──……小林憲太郎
少年審判規則の一部を改正する規則の解説……和波宏典・岡部 弘
在外研究だより(10)──ノースカロライナ州回想──……下川 環
国際刑法の窓(3)──人道に対する罪──……森下 忠

◆判決録細目◆

行 政

◎市が土地開発公社の取得した土地をその簿価に基づき正常価格の約一・三五倍の価格で買い取ることを内容とする売買契約を締結した市長の判断が裁量権の範囲を逸脱し又はこれを濫用するものとして違法となるとはいえないとされた事例

(最一判平28・6・27)

○年金給付の受給権者が死亡した場合に、その配偶者が自己の名で未支給年金の支給を請求するための「その者と生計を同じくしていたもの」の要件につき、現に消費生活上の家計を一つにしているか否かという事実的要素によってのみ判断することで常に足りるというものではなく、婚姻費用分担義務の存否その他の規範的要素を含めて判断すべき場合があるとして、受給権者が死亡した時点で現に経済的援助がされておらず定期的な音信等もなかったから生計同一要件を充足しないとしてされた未支給年金不支給処分を取り消した事例

(仙台高判平28・5・13)

民 事

○プロ野球観戦中の観客にファウルボールが当たり同観客が眼を負傷した場合、試合を主催した会社に安全配慮義務違反があったとして、損害賠償責任が認められた事例

(札幌高判平28・5・20)

○生活介護サービス施設における施設職員によるリハビリ運動の実施中に利用者が左大腿骨頸部骨折したことについて、施設側に不法行為あるいは債務不履行上の責任はないとされた事例

(名古屋高判平28・8・4)

▽らい予防法(平成八年四月一日廃止)一一条の国立療養所に入所していなかったハンセン病元患者について、平成八年の同法廃止に至るまで国会議員が同法の隔離規定を改廃しなかったこと及び厚生大臣が隔離政策の抜本的な転換をしなかったことは、国家賠償法上の違法性及び過失があるとされ、ハンセン病患者・元患者の子との関係でも、厚生大臣の隔離政策不転換には国家賠償法上の違法性及び過失が認められると判断された事例

(鳥取地判平27・9・9)

知的財産権

▽ソーシャルアプリケーションゲームについて、職務著作が成立し、また仮にそうでないとしても映画の著作物に当たるとされた事例

(東京地判平28・2・25)

労 働

▽過重な長時間労働に従事した結果、労働者が精神障害を発症し自殺した事案において、出向元・出向先ならびに両社の代表者全てに不法行為責任を認めた事例

(東京地判平28・3・16)

判例評論

六七  自衛隊による情報の収集・保有が一部違法とされた事例

(仙台高判平28・2・2)……丸山敦裕

六八 一  外国法に基づいて設立された組織体が所得税法二条一項七号及び法人税法二条四号に定める外国法人に該当するか否かの判断の方法

 二  米国デラウェア州の法律に基づいて設立されたリミテッド・パートナーシップが行う不動産賃貸事業に係る投資事業に出資した者につき、当該賃貸事業に係る損失の金額を同人の所得金額から控除することができないとされた事例
(最二判平27・7・17)……酒井克彦

六九  交通事故による不法行為に基づく損害賠償請求権に関して発生する遅延損害金について、被害者が元本組入れによる法定重利を主張したことにつき、民法四○五条の類推適用をする前提を欠くか、権利の濫用に当たるとされた事例

(東京高判平27・5・27)……川角由和

七〇 一  信用保証協会保証付き融資の主債務者が反社会的勢力であることが判明した場合と信用保証協会の保証契約の意思表示の要素の錯誤

 二  主債務者の反社会的勢力該当性についての金融機関の調査義務と信用保証協会の保証免責
(最三判平28・1・12)……渡邊博己

七一  アスペルガー症候群に起因する休職の期間満了と労働者の地位

(東京地判平27・7・29)……武井 寛

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