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2285

判例時報 No.2285
平成28年4月21日 号 定価: 830 円(税込)

空家をめぐる法的問題
 ──第二回 特定空家等に関する争訟的観点からの主な論点の確認と若干の検討──……秋山一弘

手引き「死刑事件の弁護のために」が目指すもの……後藤貞人

現代型取引をめぐる裁判例(394)……升田 純

在外研究だより(4)
 ──ボンとライン川、首都、分権──……小野秀誠

■判決録
<行政> 1件
<民事> 7件
<知的財産> 1件
<商事> 1件
<刑事> 1件

◆最高裁判例要旨(平成27年12月分)


◆記 事◆

空家をめぐる法的問題 ──第二回 特定空家等に関する争訟的観点からの主な論点の確認と若干の検討──……秋山一弘

手引き「死刑事件の弁護のために」が目指すもの……後藤貞人

現代型取引をめぐる裁判例(394)……升田 純

在外研究だより(4) ──ボンとライン川、首都、分権──……小野秀誠

◆判決録細目◆

行 政

○ 採石法三三条に定める採取計画の認可申請に対し相当の期間内に処分をしなかったことは違法であるとして、不作為の違法確認の訴えが認容されたが、右採取計画を認可することの義務付けの訴えについては請求が棄却された事例

(名古屋高判平27・7・10)

民 事

◎ 遺言者が自筆証書である遺言書の文面全体に故意に斜線を引く行為が民法一〇二四条前段所定の「故意に遺言書を破棄したとき」に該当し遺言を撤回したものとみなされた事例

(最二判平27・11・20)

○ 弁護士兼法務大臣(参議院議員)である原告が担当した破産事件に関し、被告出版社が「大臣失格」「違法請求疑惑」等の表現を用いて掲載した記事につき、政治生命に深刻な影響を与え、名誉毀損の程度は著しいとして、損害賠償に加え謝罪広告掲載を認容した事例

(東京高判平27・7・8)

▽ 偽装株主によって選任された代表取締役に訴訟の追行を委任された弁護士が受領した弁護士報酬の不当利得の返還義務が肯定された事例

(東京地判平27・7・6)

▽ 元請人の下請人に対する建築瑕疵を理由とする不法行為に基づく損害賠償請求が棄却された事例

(東京地判平27・6・26)

▽一 特別史跡特別天然記念物である被告所有の杉の木が、樹木の支持の隠れた瑕疵により倒木して原告所有の建物を直撃破壊した場合において、原被告間の「杉の倒木による被害の補償を求めない」旨の合意は、隠れた瑕疵の外部的徴表が被告に認識可能であったときには適用されないとして、竹木占有者としての賠償責任が認められた事例
二 特別史跡特別天然記念物である被告所有の杉の木が、倒木はしていないが折損の危険性が高く、南側に倒木すると原告所有の土地建物を直撃するおそれが大きい場合に、土地建物の所有権に基づく妨害予防請求権の行使としての杉の木の伐採が命じられた事例

(宇都宮地判平27・12・17)

▽ 抗不整脈剤であるアンカロンの副作用により薬剤性間質性肺炎に罹患し死亡した患者について、医師の責任が肯定された事例

(大阪地判平26・9・1)

▽ 控訴人が、被控訴人において既に時効取得している可能性のあることを容易に推測できる本件土地を、客観的には利用価値が乏しく、現に具体的な利用計画等もないままに購入して登記を備えたのは、専ら所有者として被控訴人との交渉主体となり、被控訴人に対して理不尽な要求を突きつけるためであったと認められるとした上で、控訴人を時効完成後に登記を備えた第三者ではあるが背信的悪意者と認めた事例

(津地判平27・7・2)

知的財産権

▽ 大阪府池田市内においてホームヘルパー派遣等の事業を行う特定非営利法人のウェブサイトにおける「ライサポいけだ」との被告標章及び「lispo-ikeda」のドメイン名の使用が、商標的使用にあたらず、また原告商標「ライサポ」と類似しないとして、原告による差止め・損害賠償請求を棄却した事例

(大阪地判平26・6・26)

商 事

○ MBO頓挫に伴う取締役責任を追及する株主代表訴訟において、買付者側取締役に対する損害賠償請求が一部認められたが、社外取締役に対する損害賠償請求は認められなかった事例

(大阪高判平27・10・29)

刑 事

▽ 一夜のうちに近隣住民五名を殺害し、一部被害者の住居二棟を放火したという殺人、非現住建造物等放火被告事件について、被告人の犯人性及び完全責任能力を認めた上で、死刑を言い渡した事例

(山口地判平27・7・28)

◆最高裁判例要旨(平成二七年一二月分)

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